トンゲ峡踏破戦記、あるいはボヒヒィの唄
ヴぉイ!常人の地図にその名は無い!魂の羅針盤が指し示す、伝説の秘境! その名も「トンゲ峡」!オォ!? 天を突き刺すは、無機質な岩の尖塔!一歩踏み外せば、奈落の底じゃあ! 風が谷を渡るたび、不気味な声が木霊する…「ボヒヒィ・・・・」
第一の試練:絶望の沼
見よ!オォ!? 谷底に広がるは、生命を拒む絶望の沼! 一歩足を踏み入れれば、過去の亡霊たちが足首を掴むという…ヌギャリィ…!! 沼の表面が不意に泡立ち、また静寂に帰る。 あれは沼の呼吸か、それとも…「ボヒヒィ・・・・」
第二の試練:異界の天蓋
沼を越えし者にのみ、拝むことが許される光景がある。ヴぉイ! 峡谷の裂け目から見える空は、我らの知る蒼穹にあらず! 渦巻く星雲、流れ落ちる星屑!オォ!? ここは、我々の世界と異界が交差する特異点(シンギュラリティ)! 時空が軋む音か…「ボヒヒィ・・・・」
最終試練:峡谷の主
そして、最深部にて我を待つ者… その名は「トンジキ」!オォ!? このトンゲ峡の創造主にして、絶対的支配者! ヤツは問う。「汝、何故ここへ来た」と。 ワシは答える!「魂の渇きを癒すため!」と!ヴぉイ! するとヤツは静かに笑うのだ…「ボヒヒィ・・・・」
トンゲ峡の旅は、己の魂との対話。 お主もまた、羅針盤が示すならば、訪れるがよい。 ただし、生きて帰れる保証はないぞ!ヌギャリィ…!!